BtoB調査が
正しく行えていますか?
最終更新:2023年9月1日
「顧客満足度」や「ブランドイメージ」、「新サービス開発のためのニーズ」といったデータの把握にマーケット調査は欠かせません。特に競合他社との差別化が難しくなっている現代、優位性獲得のためにはターゲットの真意を把握し、対応策を迅速かつ積極的に展開することがこれまで以上に重要になっています。
しかしBtoBビジネスではBtoCほど調査が普及していないため、ノウハウがない、調査結果が成果につながらない、といったこともあるのではないでしょうか。
ここではBtoBビジネスに適切なマーケット調査と、調査結果の活用方法を探ります。
調査サンプル数については多い方が精度が高くなりますが、その分コストが高くなります。例えば定量調査であれば、400件前後から近似値になる(誤差が少なくなる)傾向があるため、分析するセグメント数に合わせ、400件を一単位として基準に考えると良いでしょう。
重要なのは、限られたサンプルをどのような対象から取るかです。企業規模や業種などがターゲット対象となっていることはもちろん、販売機会の調査であれば「決裁者」など権限のある方を、サービスの機能面等の調査であれば「利用者」など現場で実際に使用している方を対象にし、スクリーニング調査で事前に絞り込んだうえで本調査を行いましょう。
定量調査であれば、回答率を下げないためにも、設問数は20問以下が理想です。この限られた設問からビジネス展開へつながる結果を引き出すには、設問の内容と回答方法を適切に設計することが必要です。
知りたい内容については事前に社内の過去データに加えて、WEB上や文献等の2次データから大きな傾向をつかんだうえで、より解像度を上げられる設問にしましょう。また回答の掛け合わせ(クロス分析)から、精度の高い対策を検討できるようにすることも重要です。
そのためにも調査前に目標をしっかりと定めるのはもちろん、考えうる結果とその対策をシミュレーションしていきましょう。
目に見えるニーズの下に隠れた、ターゲット自身も認識していないインサイトが、新たなサービスの開発や競合との差別化に有用です。
しかしこのインサイトの発見はしばし見逃されがちです。例えばデータ分析の際、平均値や相関関係にばかり目が行き、外れた値を無視してはいないでしょうか。調査時のエラーということももちろんありますが、そうでない場合は、このような値にこそ皆が見えていない課題や可能性、つまりインサイトが隠れている場合があります。定量調査でそのような値が見られた場合は、対象サンプルについて定性調査を行うなど、より深い調査に進んでもよいでしょう。定量調査時に、定性調査を行う可能性がある旨を伝えておくとスムーズに対応いただけると思います
当社では調査後のブランディング/マーケティング施策の実施までを見据え、目的達成に必要な調査方法の企画立案から、事前調査、設問検討、シミュレーション、本調査までをワンストップで対応。
調査後のスムーズな対応策の検討・実施を可能にすることで、お客様のBtoBビジネスの競争力向上をお手伝いいたします。